エルピーダメモリが経営破綻し、支援企業を選定しているわけですが、東芝、韓国SKハイニックス、米マイクロン・テクノロジー、といった所が名乗りを上げているようです。
DRAMとNAND
エルピーダメモリが得意とするのが、携帯情報端末向けのDRAM。メモリー市場には、この他にNANDがあり、NAND型メモリは不揮発性メモリと呼ばれ、SSDとかUSBメモリとかが当てはまります。
スマートフォンやタブレット、ノートパソコンなどの携帯情報端末は、DRAMとNAND両方が使われるので、メモリ大手は療法の技術・製品を持っていることが多いのですが、エルピーダメモリ(DRAM)と東芝(NAND)は片方しか持っていません。
片方しか持っていないと、顧客への提案力が弱るようです。結果として値下げという棺桶に片足突っ込むわけですね。
というわけで、エルピーダは、DRAMとNANDを両方持つ企業と組むより、互いに補完できる東芝と組むとよさそう。メモリ業界全体で品質向上とか効率化とかを頑張って、健全な企業間競争をやってほしいなと、一消費者として言ってみます。