JEITA測定法とノートPCバッテリーの駆動時間


ノートパソコンは、バッテリーに充電さえしておけば、コンセントから電源を取らなくても、動かすことができます。

バッテリーでノートパソコンを動かせるのは便利な半面、バッテリーにも駆動時間制限があり、一般的には販売ショップのPC性能ページに書かれています。

殆どの場合、それらには※印が振られていて、JEITA測定法に基づくなどと書かれています。

で、このJEITA測定とはなんぞや?ということをご説明します。

バラバラの測定基準を統一するために策定

JEITA測定法が策定される以前は、各社がそれぞれバラバラの測定方法を用いて、PC性能ページに掲載していました。

そのため、ユーザーがバッテリーの駆動時間で比較するのが非常に困難でした。

これを解決したのがJEITA測定法です。

JEITA測定法の求め方

測定方法は2種類あり、それらの合計を2で割ることで算出します。つまり平均値です。

測定法a)

画面輝度を20cdとしMPEG1の動画ファイルをハードディスクから読み出しながら連続再生する時間を測定する。

  • 音量は最低(ミュートも可)
  • 液晶輝度は20cd(カンデラ)。白い表示部分が20cd以上になるように設定する
  • 動画再生ソフトの規定はなし
  • 再生画面の表示サイズは1倍で320×240
  • バッテリー残量が何%になったら終了という規制はなし。バッテリー切れの強制終了でもOK
  • 測定結果からカタログに値を載せるまでのマージン規定なし。各社の判断による
  • バッテリー劣化具合などは規定なし
  • 電源管理状態に規定なし
  • 動画ファイルはハードディスク内に格納し、常にハードディスクから読みだして再生する
  • 測定中の動作アプリケーションやバックグラウンドアプリの扱いは規定なし

測定法b)

LCD輝度最低にてデスクトップ画面の表示を行った状態で放置。
パワーマネージメント(電源管理)の設定状態の詳細規定しないが、どのように設定すればよいかは情報開示を行うこと

  • 設定可能な輝度で最低値。画面OFFはNG
  • 測定結果からカタログに載せるまでのマージンは規定なし。各社の判断による
  • 測定中の動作アプリやバックグラウンドで動いているアプリに規定なし
  • バッテリー残量が何%になったら終了という規制はなし。バッテリー切れの強制終了でもOK
  • HDDが電源OFFでも構わない
  • その他電源管理に規定なし。バックライトがONであればよい

測定法a)が負荷をかけた状態、測定法b)がPCで言うところのスリープや休止状態に相当すると考えられます。

ただ、測定法a)でも、バッテリーが長く持つように見せるために、色々と設定が可能で、ほとんどの人が使っていると思われるウイルス対策ソフトや、その他常駐ソフトを全て起動していない状態で測定してもよいことになっています。

測定方法b)も同じような設定が可能です。

JEITA測定法の問題点

現状の問題点は2つあり、1つ目は、策定日が2001年6月20日と古く、現在のノートパソコンユーザーのニーズにマッチしているとは思えないこと。

2つ目は、ユーザーが普通に使っている場合では、到底成り得ない状況を測定指標としているので、非現実的な駆動時間表記となっていることです。

前者については、策定日も古いことですし、そろそろバージョンアップをするべきだと思います。

後者については、ユーザーの利用環境を鑑みた状況で測定するべきでしょう。

なお、メーカーの中にはJEITA測定法を使わずに駆動時間を掲載しているところもあり、DELLがその代表格です。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>