デスクトップ向けCPUでは、Core i7-2600Sが登場し、加えてZ68チップセット搭載マザーも出ております。
デスクトップに限らずノートでも、インテルCPUには接尾辞にTやSなどがついた低電圧版、超低電圧版のCPUが出ていますが、これらのCPUが搭載されたPCを買う意味について解説します。
発熱量を抑えるため
パソコンの故障の原因となる要因の1つとして、パソコンが発する熱が挙げられます。発熱を抑えるためには、簡単に言うとCPUの性能を下げると、発熱が抑えられます。
そこで、基本的な性能は下げつつ、発熱量を下げたのが省電力CPUとなります。
CPUの基本性能であるクロック数は下がりますが、ハイパースレッディング、ターボ・ブースト・テクノロジーなどはありますので、ただ性能が低いCPUよりも体感速度は早いでしょう。
デスクトップでは小型ケースでの組み立ても
発熱量が少ないので小さいケース、例えばキューブ型やスリムタワー型などに、高性能CPUを搭載可能になります。
デスクトップの場合、通常電圧版CPUだと、性能が上がると排気ファンを大きくしたり、ファン数自体を増やさねばならないですが、低電圧版であれば、ケースに収まる程度のファンで済みます。
消費電力を下げるため
ノートパソコンはバッテリーでも動きますが、持って数時間、長いものだと10時間以上持ちます。そのバッテリー持続時間を少しでも長くするために、消費電力が少ないCPUが採用されることがあります。
ノートの低電圧版は25W、超低電圧版は18Wと記憶していますが、消費電力が減るほど、バッテリーの減り方も遅くなります。
もちろん、使い方によるところが大きく、効果自体はあまりないのかもしれませんが、マシンパワーを必要とする処理をしないのであれば、低電圧版を検討するのも1つの手です。